進撃の巨人-自由への咆哮-攻略記事

人気コミック『進撃の巨人』の公式アプリをプレイレビューしてみた

売れた漫画は数あれど、最近人気を博している漫画といえば『進撃の巨人』ではないだろうか。
アニメを始め様々なメディアミックスが行われ、誰しも一度は目にする機会があるであろう。

今回は、そんな人気コミックを原作にしたゲームアプリ『進撃の巨人 -自由への咆哮-』だ。
これまでに進撃の巨人っぽいゲーム(要はパクry)は数多くリリースされてきたが…ついに、やっと、待望の公式アプリである!果たしてその内容とは…。

人間vs巨人!ではなく、人間vs人間の戦い

『進撃の巨人』といえば"巨人"と呼ばれる人型のでかい怪物に人間が立ち向かい、生死を賭けた戦いが繰り広げられることがメインストーリーだ。
本作でもそのような要素はあるのだろうか。まさか立体機動装置とかも使えて派手な動きができたり…?

▲もう、防衛系のユニットの配置とか考えなきゃいけないぐらいシミュレーションです。

しかし、アクションゲームを期待した人には悲しいお知らせがある。本作のゲームジャンルはシュミレーション。高速で移動したり、巨人の後頭部を狙ったりすることは出来ない。

ちょっと期待していた自分としては、ちょっと悲しい物がある。ちょっとだけ。
しかしシュミレーションとしての完成度は高い。頭を切り替えれば、その魅力に気付くことができる。

本作の舞台は壁の外で暮らす流れ者たちの蔓延る世界。
人々は巨人の猛攻をなんとかしのぎ、何れかの土地に定住する。
そこに住む人々は街を発展させたり、巨人を使って他の集落から資源を奪ったりと、巨人を使った戦争を繰り返している。

▲人と人が戦う世界。敵は不敵な笑みを浮かべナイフをちらつかせているのに何故かビビってる。

つまり、人間と巨人との戦いではなく、人間と人間との戦い
正直に言ってしまえば、ゲームの雰囲気は『CRASH of CRANS』と言った感じ。街で資源を獲得したり、敵地に攻め込んでお金や資源を強奪する様など、似通った部分も多い。

巨人を…生産…だと…?

▲大量の巨人に群がられる敵の建築物

本作は、街を発展させていく放置系シュミレーションとしての面と、巨人を使って街を襲うバトルシュミレーションの2つの顔を持っている。
放置系で資源を集め、街を守るための軍備やより多くの資源を獲得するための施設を建設したり、その成果をバトル系で活かしたりと、メリハリが効いてていいと思う。

▲10種類の巨人が君を待っている!(怖いよね)

しかし驚くべきは巨人の獲得方法である。
それはなんと街の中に作ったキャンプ地で、"巨人を生産"することである。ちょっと何を言っているのかわからない。いや原作的にはあながち間違っていないのかもしれないが。

▲みんな大好き大型巨人

とにかく本作で相手の街や城壁を潰そうと思ったら、巨人の生産、またより強い巨人を生産するためのキャンプ地の強化は必須である。
最終的には大型巨人なども出てくるので、人間どもを駆逐してやりたい人は是非ゲームを最後までプレイしてみてほしい。

味方とはいえ、町中に普通に巨人がいる違和感

本作は過去にあった名作のゲームシステムを踏襲していて、おかげ様で非常に面白いゲームになっていると思う。
しかしそこはあくまでも二番煎じ。本作の魅力とは、一体どこにあるというのか。

答えはゲーム画面の中にある。先ほど触れた巨人を生産するシステムだが、生産された巨人はなんと、普通に町中をウロウロし始める(※正確には集結地という一定のエリア内)。

▲人も普通に近所を通ります。

おいおい、人間は彼らからの支配を逃れるために、関わらないように城壁を築いたのではないのか。確かに本作の舞台となる街にそんなものものしいものは見えない。
しかし、これだけ恐れ、対巨人兵器まで作ったにも関わらず、自分の仲間として引き入れるとわかったら普通に街の中を数十人の巨人がウロウロするのか。

はっきり言おう。このアプリはシュール系のジョークアプリとしての一面も持っている。

そうは思わない人も多いだろうが、個人的には人間と巨人との共存のような風景がなんともシュールに見えてならない。
おそらく作った本人たちにもその自覚はないだろう。何も考えてなかったのか、悩んだ挙句だったのかもわからない。

しかし、僕はそのストーリーや世界観を重視しない雑さ、もしくはケアレスミスを発見すると楽しい。そのB級感にニヤニヤしてしまう。
そもそもこんなゲームが出てしまうあたり、アプリ業界はまだまだ元気だ。

今後も、良くも悪くも面白いゲームが登場することを願ってやまない。

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