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IF展開の良シナリオが面白い「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の感想・レビュー

時間が入り混じった世界でトランクス(大人)を主人公にDBキャラと冒険するソーシャルRPG「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」のプレイ雑感レビューです。面白いスマホゲームを探している場合の参考にしてください。

ドラゴンボールZ ドッカンバトルとは

ドラゴンボールZ ドッカンバトルは、ドラゴンボールに登場する様々な場所を冒険しながらオリジナルシナリオを進めていくソーシャルゲームです。開発はサウザンドメモリーズやテイルズオブリンクで一躍有名になったアカツキが担当しています。迫力ある戦闘シーンとドラゴンボールの雰囲気を壊す事がないゲームオリジナルの良シナリオが魅力です。

プロモーションビデオ

ドラゴンボールZ ドッカンバトルの感想

魅力的なシナリオ

物語は何者かによって次元が歪み、過去・現在・未来が混ざった世界が部隊となります。未来からやってきた戦士トランクスは、次元が歪んだ原因を掴み解決を図ろうとします。プレイヤーはトランクスと共にこの世界を冒険する事になります。全ての時間軸が同一時代として物語が展開するため、ドラゴンボールを探す若き日のブルマと未来世界のトランクスが遭遇したり、ラディッツとトランクスが会話したりなど原作アニメでは実現できなかったシーンが次々と展開されます。

これらの会話はドラゴンボールの魅力を損なう事なく、時にはコント風、時にはシリアスに進みます。原作を知り尽くしたライターがシナリオを担当してる事が伺える良改変です。

また会話シーンはノベルゲーム風ではなく、チャットの吹き出しに話しているキャラを表示させる手法で表現しています。これがなかなかゲームの世界観と合っていて物語がより面白くなる効果があります。

このようにアニメシーンの切り抜きにオリジナルのコメントを当てた感じで進み、漫画を読んでいる気分です。「この頃の母さんも性格はきついな」こんなセリフが聞けるのはドッカンバトルだけです。

全ての時代が1つにまとまった世界観なので、こんなキャラの会話もあります。

ゲーム開始時に出てくる画面です。いやー、初めて見た時は何故か笑ってしまったなー。

すごろくクエスト

ドラゴンボールZ ドッカンバトルのクエストはボードゲーム風すごろくで進みます。すごろくはナメック星などアニメで実在した場所が部隊となります。実際にサイコロを振るわけでなく、予め提示された3拓から選択して進みます。選んだ数字は消え、新たな数字が1つ作られます。ボード上には敵配置ボード、アイテム取得ボード、気力上昇ボードなどがあります。ボードゲームの最後にはボスが待ち構えており、強制戦闘後、数マス進むとクリアになります。敵マスに止まると敵と勝負です。勝負後は経験値とお金を入手するため、ダメージ覚悟の戦闘で経験値を得るか、ボスまで力を温存するか悩むものです。

スゴロク画面。分岐もあり、選択して進みます。ハードモード、エキスパートモードになるとさらに分岐します。

戦闘システム

戦闘は6人+フレンド1人のパーティー構成で、1ターンにランダムに選ばれた3人が行動します。パズルゲームになっており、味方から敵に向かって5×5の色付き玉(気の玉)があります。玉を集めれば集めるほどキャラクターの戦闘力が増します。プレイヤーはまず、1回目に攻撃するキャラクターを選択します。次に1番手前の5玉から1つ選びます。選んだ玉と隣接する2列目に選んだ玉と同色の玉か虹色の玉があれば2列目に移動、以降3列目、4列目、5列目と進み、隣接する玉が同色か虹色の玉である限り先(敵側に向かって)の玉を集めていきます。また、同じ列で隣接する玉が同色の場合、誘爆して玉が集まります。選んだキャラの属性と玉が同色の場合、効果が上昇します。これを3キャラ分行ない気力を上げていきます。

気力が一定以上溜まるとキャラクターは必殺技を放ちます。御空のかめはめ波など、そのキャラが原作で最も得意としていた技を放つようです。さらに強力なドッカンモードがあり、気力をためると溜まるゲージがMAXになると使用できます。ドッカンモードは必殺技の攻撃力が増し、敵全体攻撃になります。3人の味方キャラは隣接するキャラ同士でチェーンが発射する事があります。敵の攻撃順番になると敵は直前に攻撃した味方を攻撃します。キャラの属性には相性があり、敵の苦手な属性で攻撃する必要があります。パズルの状態、敵の行動順、味方の連鎖など様々な要素が交じり合った複雑だけど直感的な戦略ゲームを楽しめます

戦闘の基本画面。味方から敵に気の玉が5×5で並んでいます。この手前の5つから1つを選択するわけです。

実質はただのパズドラ系劣化亜種

長々と説明しましたが、戦闘に関していえばパズドラの亜流になります。戦闘順を考える戦略要素などオリジナル部分は多く、実質その部分は面白いのですが、パズル部分はあまり面白くありません。

UIでパズルは味方と敵の間にあるためイメージは違いますがパズルで敵にダメージを与えるゲームです。玉の初期配置が悪いと全然連鎖ができず、気力を溜めるのに運要素が必要になります。さらに問題なのは味方側1列(5つの気の玉)しか選べない事です。これは、他のパズドラ系ソーシャルゲームよりも選択の幅を狭めており、運が悪くなる要素が非常に高いのです。アイテムなどでパズル部分を楽にする事ができますが、いつもアイテムを使えるわけでなく、実質パズル部分は爽快感があまりないパズドラとなっています。

原作を思わせるダイナミックな戦闘シーン

パズドラ系劣化亜種でありながら、当サイトでレビューする程面白いと思ったのは戦闘シーンのアニメーションが相当気合入れて開発されているからです。(注:私はパズドラ系ゲームがあまり好きではありません。)原作の雰囲気を壊す事なく、1攻撃を何枚ものシーンで構成しています。敵を通常攻撃するにしても接近して敵味方場所移動しながら何発も攻撃を当てたり、後方から何発もの気を放って次シーンで敵に何発も命中したりします。必殺技の場合は必殺技を叫ぶシーンから味方モーション、そして技を放つ瞬間、次は敵画面に移動し、攻撃が当たる瞬間といくつもの場面を見せます。2Dのシーンもあれば、見た目2Dの3D(以下2.5D)でヌルヌル動くシーンもあり、まるでアニメの戦闘シーンを見ている感じで眺める事ができます。さらにドッカンモードは敵への攻撃ダッシュから連続して必殺技と、もう凄くかっこいいのです。

その多量のシーンが全キャラ分用意されています。もう、ガチャで入手していないキャラクターを持っている人を見かけたらすぐフレンド申請していつでも見れるようにしたくなるほど1人1人がかっこいいのです。

戦闘前が大事な戦略で戦闘が始まると見て聞いて楽しむ部分はスーパーロボット大戦と似ています。

必殺技を放つ時は放つキャラのカットインから。

気功法を放ち、その後敵が攻撃を受けるシーンへ突入します。

通常攻撃もヌルヌル動きます。

各敵キャラ全てに止めを刺すシーンもあります。

でも早送り機能が欲しかった

戦闘シーンはベタ褒めですが、問題があるとすれば見ているだけなので飽きます。特にレベル上げ中などはムービーを何度も見たいとは思いません。が、早送りやショートカットがなく、戦闘を全部見なければなりません。スーパーロボット大戦の戦闘シーンにショートカットがないようなイメージです。スパロボ程長くはないですが。

戦闘能力がおかしい

亀千人が人造人間セルと互角の勝負をしたり、はたまたサイバイマンに止めをさされるラディッツなど原作ではあり得ない戦闘能力の均衡さになっています。ガチャ産ソーシャルゲームの宿命ですね。物語の中では時空が乱れ過去から未来までの戦士が存在する世界なので、どんなキャラが登場しても納得できますが、戦闘能力差については流石に不自然に見えます。まぁ、ゲームだから仕方ない部分ですね。ドラゴンボールのコンシューマー機格闘ゲームでも同じ問題がありますから。

サタンとの対戦。まぁ、チュートリアルなので圧勝できますが、それでも何度攻撃を受けても簡単に死なないタフなサタンを見れるのはゲームだけですね。

かっこいいデジロックな音楽

音楽は原作アレンジのデジタル風味が効いたロックサウンドです。原作破壊系のアレンジなので、何の曲か分からなかったり、あまり懐かしさを感じる事はありません。でも曲がいいのでゲームの高揚感があります。

まとめ

戦闘のシステムは独特だけど目新しいものではありません。だけど戦闘シーンは今までのスマホゲームにない程シーンの切り替わりや動きがあり見惚れてしまいます。また、シナリオも良改変が続き、先が気になる話です。ドラゴンボールファンは少なくともシナリオを試してみて欲しいです。なお、シナリオは原作ありきの良改変なのでドラゴンボールの原作未読者には進めれるゲームではありません。でも、原作未読でも戦闘シーンだけは試してもらいたいものです。

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