ツインビー(アーケード)
思い出
ベルを撃ってパワーアップベルに変化させ、それを取る事によって好みの時期に仕上げつつ、敵と戦う。…簡単に説明すればこんな感じでしょうか。雲の大半にベルが隠されており、得点なりパワーアップなりに目がくらむと、画面中がベルだらけになる事も珍しくなくなり、上方から出迎えてきた敵に弾が届かないなんて事も頻繁にありましたね。おまけにベルも撃ち続ければへこんでしまい、何故か蜂(?)に変身して自機に向かって猛突進…! いや、実際には自機を狙っている訳ではないのですが、ベルを撃つという事は自機がその真下に居る事になり、真下に向かってくる蜂の軌道上に自機が重なるワケで…。はい、特に分身を狙っている時によくやっつけられました。
コミカルなキャラクタデザインのわりに難易度はシビアで、それでいて無理がない構成になっていて、どのタイミングで撃破されても継続して戦う事が可能なゲームと覚えています。
ショットは開始時にシングルショットで、白ベルでツインショットでしたっけ? …で、地上アイテムのベルか何かでスリーウェイショットになった気が…。スイマセン、私の記憶容量が足りないようです。
初めに貼り付けた画像と同じなんですが、これは確か1面か2面ボスとの戦闘シーンです。何故かこのボスとの戦闘が好きでして、ボスの発生させる球状のバリア(複数が回転している)を破壊して数を減らしつつ、その間をかいくぐった僅かな自機ショットがボスに当たる瞬間が好きでした。
他の特徴と言えば、自機の『手』がそれでしょうか。ツインビーという機体には左右に人間の手のようなものがあり…、というか手なんでしょうが、その手によって地上物にショットを投げ付け破壊するというアクションがあります。このアクションが当時にしては妙に拘っており、最大で2連射可能なんですが、きちんと左右の手を交互に使うんです。2回地上ショットボタンを『ぽぽん』と押せば、ツインビーもそれに合わせて『右手、左手』と、ちゃんと順番に投げるんですよね。どっちが先かは覚えてませんがねっ! いずれにせよ細かい再現で、おまけに地上ショット時に出現する落下地点カーソルも微妙にズレているんです…! この拘りは一体…。
…で、『手』についての話はまだ続きます(!)。
ゲーム進行中、いずれ敵が出現し、その敵がツインビー目がけて弾を放ってくるのですが、その弾が自機に被弾し、被弾個所が『手』だった場合、シールドの役割を果たして被弾した手を失う代わりに自機を守るんです。本当に細かい。更にはそこにも左右がキチンとされており、右手に被弾すれば右手を失い、左手に受ければ当然左手を…。凄い…。
…で、凄いついでに究極は、両手を失った時に救急車(車ではないが)がサイレン音と共に出現! 自機がその救急車との接触に成功したら、失った両手が修復されるというおまけ付き! 復活、というヤツです。どうしてプログラマーさんは…若しくはこのゲームを構想した方はここまで『手』に拘ったのでしょうかね?
ちなみにこれら『手』に関するものは後に移植されたファミコン版にも再現されており、カーソルの位置ズレや片方ずつ失う手までは難しかったようですが、ちゃんとシールドの役割もはたしていれば、救急車も来てくれたので安心しました。いや、友人がプレイしていたのを見ていた限りですけどね。
ちなみに私は救急車目がけて突き進み、突如現れた敵にドッキングするタイプです…哀れ。
…あれ? そういえば、2Pとなるウインビーと手を繋げたような気がしましたが、この作品からでしたっけ? ごめんなさい、2プレイ同時はやった事がないんです。
少し上の方で『シールド』という表現をしましたが、パワーアップベルに『バリア』というモノがあったので紹介します。
中々に画像を見付ける事が苦手なんですけど、ありました。
上の画像は恐らくバリアを入手して間もない瞬間でしょう。…というのも、このツインビーというタイトルに設定されているバリアは機体を中心に円状に広がる事でその効果を発揮するのですが、取得した瞬間のバリアの範囲が広い広い。取得瞬間は実に画面4分の1にも広がる広範囲っぷりです。しかし、その喜びをヌカ喜びにすべく、大量のタマゴみたいな敵も出現。バリアの範囲で考えれば避けれるなんて数ではなく、もちろん全撃破も夢のまた夢。あわわあわわと逃げる間もなく広範囲に広がったバリアは画像のようなこじんまりとしたサイズになるワケです。世の中うまくいかないという事を教えてくれているんでしょうね、きっと…。
ツインビーシリーズはゲーム性はもちろんですが、それ以前にキャラが物凄く気に入っています。一言にコミカルチックであり、かわいい。…のですが、…どうしてキッチンにありそうなものばかりが敵の姿をしているのでしょうかねぇ?
はなうたBGM
ツインビーのBGMは好きですね。ヒーローものに熱を入れなかった私でも何となく理解出来るヒロー登場っぽい音楽と共にゲームスタート。なんだかのどかな大空を舞うようなノリですが、パワーアップベルを手に入れると一変し、さも好調な戦いムードに。…で、自機が落とされるとのどかなノリに戻るのですが、雰囲気が一転して不安なノリに聞こえるんですよね。アレは不思議だったなぁ…。
薄暗い開店前のゲームコーナー
人ごみは昔から嫌いでして、今も当時も用があれば開店直後に必要とする対象が備えられている店に行きます。ツインビーにハマった頃は、ゲームコーナー店主と顔馴染みの仲となっていたせいか、開店前に店内に案内され、時には新作をプレイさせていただく事もありました。
ゲームコーナーのイメージはと言えば、やはりそれぞれのジャンルのゲーム達がそれぞれのメロディを奏で、賑やかというか、うるさいというか、そんな感じなのですが、全てのゲームが電源オフ状態の店舗内というのは妙に静かで暗く、若干の肌寒さも覚えるような、変な感覚に包まれます。「熱源である機械が睡眠状態だから」と言われればそこまでの話なのでしょうが、何なんでしょうねぇ、あの感覚…。放課後の学校とはまた異なる見え方がしました。
こうして書いていると思います。あの店主は今も元気なのかな。…と。h2: