FF14攻略記事

【考察】ナイトのスキル考察-防御編-

このページではナイトのスキルを防御の視点から考察します。

このページは【考察】のページです。
ここでは新生FF14について既にある程度の事前知識がある前提で踏み込んだ内容を扱います。

考察の内容

ここではナイトの防御系スキルについて、それぞれがどの程度防御に寄与するかを考察します。
その上で最適なスキル回しを模索します。

なお、考察の内容は攻撃スキルの内容と併せて以下のページにまとめました。
結論だけ知りたいという方はこちらをご覧ください。

防御の目的

大前提としてとして防御系の、特にダメージ軽減系のアビリティは
敵の重たい攻撃に必ず合わせなければなりません。
また、ヒーラーが苦しんでいるときに使用すると効果的です。
(片方倒れた、レイズ/リザレクを詠唱している、範囲回避で走り回ってる、MPがカリカリクポォなど)

その上で防御の目的について考えてみます。
防御の目的には2点あります。

  • 致命傷を負わない・即死しない
  • 総ダメージの軽減

前者は言わずもがなで優先度が高いです。
後者はヒーラーの負担減につながり、
ヒーラーのMP枯渇を防いだり攻撃参加の余裕を作ったりすることができますが、
前者と比べると優先度は若干低くなります。

指標「実軽減率」、「稼働率」、「総軽減率」

ダメージを軽減するバフのそれぞれの性能を検討するため
指標値「実軽減率」、「稼働率」、「総軽減率」の3つを勝手に定義して算出してみました。

注目したいのは「実軽減率」と「総軽減率」で、
それぞれ「致命傷を負わない・即死しない」、「総ダメージの軽減」につながります。

実軽減率

効果時間中にダメージをどの程度軽減できるかの率です。
ランパートなどは明確に軽減率が記載されていますが、
問題はブルワークとフォーサイトです(後述)。

稼働率

バフをリキャストが終わり次第使った場合にどれだけの時間カバーできるかの率です。

稼働率[%] = 効果時間[秒] / リキャスト時間[秒] * 100

総軽減率

バフをリキャストが終わり次第使った場合にどれだけのダメージを軽減できるかの率です。

総軽減率[%] = (実軽減率[%] / 100) * (稼働率[%] / 100) * 100

ダメージ軽減バフそれぞれの指標値

ダメージを軽減するバフそれぞれについて「実軽減率」、「稼働率」、「総軽減率」を計算しました。

名称 効果 効果
時間
リキャ
スト
実軽減率
[%]
稼働率
[%]
総軽減率
[%]
備考
ランパート 被ダメージ
20%軽減
20 90 20.0 22.2 4.4
センチネル 被ダメージ
40%軽減
10 180 40.0 5.5 2.2
インビンシブル 被ダメージ
無効
10 420 100.0 2.4 2.4
ブルワーク ブロック発動率
60%上昇
15 180 15.6 8.3 1.3 IL90防具
アラガンラウンドシールド
ブロック率26%で計算
フォーサイト 物理防御力
20%上昇
20 120 6.6 16.6 1.1 物理攻撃にのみ効果
IL90防具
物理防御力758で計算
総合 75 54.9 11.4 1種類1度ずつ
全て使用した場合の合計

忠義の盾とレイジオブハルオーネの軽減率

忠義の盾とレイジオブハルオーネによる軽減率を計算します。
なお、これらは常時維持すると仮定しています。
したがって、実軽減率と総軽減率は同じ値になります。

忠義の盾とレイジオブハルオーネそれぞれの軽減率は20%と約10%です。
これらが同時に効果を発揮している場合の軽減率は28.0%です※1。

※1・・・軽減後の被ダメージ率の乗算で計算。
(1.0-(1.0-忠義の盾軽減率[%]/100)*(1.0-ハルオ軽減率[%]/100))*100[%]

ナイト全ての防御手段による総軽減率

ナイトの全防御手段を駆使した総軽減率、
即ち、忠義の盾、レイジオブハルオーネ、そして全てのバフ総合の総軽減率を計算します。

ナイトの全防御手段を駆使した総軽減率は36.2%です※2。

※2・・・計算方法は※1と同じ。

スキル考察

ダメージを軽減するバフそれぞれについて考察します。

ランパート

実軽減率[%]20.0
稼働率[%]22.2
総軽減率[%]4.4

稼働率、総軽減率が極めて優秀です。
このバフだけで戦闘の1/5以上をカバーし、4.4%ものダメージをカットできます。
また、実軽減率も優秀で、致命傷の防止・総ダメージの軽減のどちらにも貢献します。
特に致命傷になるような強力な攻撃をする敵ならそれに合わせ、
そうでない敵ならリキャストごとに使い続けるべきバフです。

センチネル

実軽減率[%] 40.0
稼働率[%] 5.5
総軽減率[%] 2.2

実軽減率が優秀です。
敵の重たい攻撃、または攻撃が激しくなる時間帯に合わせて使用するのがいいでしょう。

インビンシブル

実軽減率[%] 100.0
稼働率[%] 2.4
総軽減率[%] 2.4

実軽減率が100%の最強の防御バフです。
確実に即死・致命傷を負ってしまうような敵の攻撃、または自身が瀕死になってしまったときなど
緊急事態に合わせて使用するべきバフです。
稼働率は当然低いですが、意外にも総軽減率はセンチネルよりも高いです。

ブルワーク

実軽減率[%] 15.6
稼働率[%] 8.3
総軽減率[%] 1.3

■ブルワークの実軽減率について
ブルワークはブロック発動率を60%上昇させるバフです。
ただし、あくまでも率なのでブロックが発動しなければ意味が無く、
ここで算出できるのは期待値です。

盾によってブロック性能、ブロック発動率が変わるので一概には言えませんが、
ここではIL90のアラガンラウンドシールドのブロック軽減率(ダメージカット)26%で
計算しました(因みにホーリーシールド・ゼニスもブロック軽減率26%)。

なお、同じIL90のオニオンシールドのほうがブロック発動率は高いですが、
それでもアラガンラウンドシールド+ブルワークでの発動率は70~80%程度になるようです。

ブルワーク実軽減率[%]
    = (ブロック軽減率[%] / 100 * ブロック発動率上昇分[%] / 100 )* 100
    = (26 / 100 * 60 / 100) * 100
    = 15.6[%]

実軽減率15.6%とそこそこの性能に見えますが、ブロックが発動しない場合もあるので
信頼性に乏しいかもしれません。

実軽減率(ブロック発動すれば26%)に期待して重たい攻撃に合わせて使うか、
信頼性の乏しさを考慮して総ダメージ軽減に使うか、悩みどころです。

フォーサイト

実軽減率[%] 6.6
稼働率[%] 16.6
総軽減率[%] 1.1

■フォーサイトの実軽減率について
フォーサイトは物理防御力を20%上昇させるバフです。
全ての防具をIL90(神話またはアラガン装備)で固めると物理防御力は758になります。
フォーサイトを使用すると909まで増加し、増加量は151です。
海外の方の検証(英文)

B.L.I.T.Z.B.A.L.L.様
http://valk.dancing-mad.com/methodology/#PDEF

によると被物理ダメージ[%]と物理防御の関係は以下の式に従うとのことです。
(情報が古く一致しない可能性有り、そのうち検証するかもしれません…)

被物理ダメージ[%] = 0.044 * 物理防御力
したがって、物理防御力758(上昇量151)でのフォーサイトの実軽減率は
フォーサイト実軽減率[%]
    = 0.044 * 151 = 6.644[%]

実軽減率が他のバフと比べて極めて低いです。
重たい攻撃に単発で使うなら、無いよりはマシ、程度でしょうか。
他のバフと組み合わせて使うのがよいでしょう。
または、稼働率が高いため、総ダメージ軽減に使用するのもよいかもしれません。

防御バフの適性

それぞれの防御バフの実軽減と総軽減での適性をまとめます。
実軽減向き
(致命傷を負わない・即死しない)
両者向き 総軽減向き
(総ダメージを軽減する)
センチネル
インビンシブル
ランパート ブルワーク
フォーサイト

スキル回し案

実軽減率を重視したスキル回し案

ではどの組み合わせで使用するのがいいのか、スキル回し案と実軽減率です。

スキル実軽減率[%]
1ランパート20.0
2センチネル40.0
3フォーサイト+ブルワーク(+コンバレセンス+アウェアネス)21.2 ※3
緊急時インビンシブル100

強力な攻撃に合わせて一つずつ使ってゆくと良いでしょう。
ランパートはできるならリキャストが終わり次第使っても良いかもしれません。

※3・・・軽減後の被ダメージ率の乗算で計算。
(1.0-(1.0-フォーサイト実軽減率[%]/100)*(1.0-ブルワーク実軽減率[%]/100))*100[%]

総軽減率を重視したスキル回し案

総軽減率を最優先にするなら全てのバフをリキャストが終わり次第使用すると良いでしょう。
ただしインビンシブルだけは他のバフと被ると効果が無駄になってしまうので、単発で使用します。

しかし、常にバフ全開というのはあまり現実的ではないと思います。
以下、実用性を考慮した総軽減率重視のスキル回し案です。

リキャスト終了次第
常に使用
ランパート
ブルワーク
フォーサイト
緊急時に使用 センチネル
インビンシブル

このスキル回し案の総軽減率は6.8%です。
緊急時のためにセンチネルとインビンシブルは温存しています。

最後に

序盤で触れたとおり防御の目的は以下の2点です。

  • 致命傷を負わない・即死しない
  • 総ダメージの軽減

ナイトの心得があれば誰もがそれぞれのバフをどの目的でどの場面で使うか
「感覚的には」既に知っているのではないのでしょうか?

しかし、ここではそれぞれのバフについて、
「目的別の性能を定量的に」測ろうと試みた点に意味があるかと思います(ある…よね…?)。

それぞれのバフの目的ごとの向き不向きは明確になったと思いますので、
バフ回し検討にぜひ活用してみてください。

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