脱出ハンター!ネコと魔法と100の謎の感想・レビュー
少女と猫の会話が楽しい丁寧な作りをした脱出ゲーム「脱出ハンター!ネコと魔法と100の謎」のプレイ雑感レビューです。面白いスマホゲームを探している場合の参考にしてください。
脱出ハンター!ネコと魔法と100の謎とは
主人公の少女メルと猫になってしまったおじいちゃんがジャングルや氷の城、地下アイドルの舞台裏など10種類の異なった舞台で謎を解いていく脱出ゲームです。各ステージ開始時に少女と猫のコミカルな会話が始まり、時に面白く時に謎の確信に迫る会話が楽しめます。
レビュー
丁寧に作られたイラストに合わせた脱出ゲーム
プレイしてまず第一に感じるのはレベルの高いイラストとそれぞれステージの世界観にあった背景グラフィック。ステージは下記のように10章分ありますが、イラストが統一してあるのでメルヘンな雰囲気が最後まで漂います。
様々なバリエーションの舞台を持つ
舞台は10種類あり、Google Playの説明を読むと次のように記述してあります。
氷の城、トロピカルジャングル、城塞都市、地下アイドルの舞台裏、妖怪屋敷、マジカルラビリンス、廃艦艇、80’s Disco、武家屋敷、異次元遺跡
つまり冒険の舞台が全く異なるわけです。プレイヤーのインタラクティブな行動はひたすら謎を解くだけですが、舞台が頻繁に変わるのでとても新鮮にプレイする事ができます。
各章9のステージと1の隠しステージがあります。ゲーム内でステージは計100問です。各ステージは通常の謎解きと同時に1つ隠しアイテムも存在します。各賞9つの隠しアイテムを全て見つけると、高難易度の隠しステージがプレイできるようになります。
課金要素は全ての答えのアンロックに300円です。
入手した財宝の閲覧が可能です。
癒される少女と猫の会話
ネコと魔法と100の謎の脱出ゲーム以外の大きな魅力です。おじいちゃんは少女メルの家にあった猫の玉手箱から出た紫の煙を浴びてしまい猫になってしまいます。メルはトレジャーハンターとなりおじいちゃんが猫になった原因を探る旅に出ると言うのがプロローグです。謎解き中は猫のおじいちゃんが様々なヒントをくれます。メルとの会話で感情移入しているからおじいちゃんのヒントは物語の一部という感覚が強く、ゲームへの没入間を与えてくれます。各章のストーリー上の進みとしては、舞台に侵入する→宝を発見する→舞台から脱出する。と3段階にわかれます。
物語の会話はノベルゲームのような感じで行ないます。
謎の種類
画面のタップ動作で解くもの以外にフリップで移動、スマホを揺らす作業などがあります。操作感はそれほど悪いわけではないですが、フリップの移動はなかなか反応してくれない事もありました。通常の脱出ゲームと比べて、取り立てて目新しい要素はありません。が、ほどよく頭を使う問題が出題しており質は悪くありません。
謎はおじいちゃんがヒントをくれます。
分断されたパズル、1つの舞台で考えると短い脱出ゲーム
1つの舞台(章)で各9+隠し1の計10ステージがあります。まず気になったのがステージで考えると少ない脱出数。もう少しこの章の世界観に浸っていたいなと思っていても、10問は少なくあっと言う間に次のステージに進みます。通常、脱出ゲームはそれぞれ繋がった閉鎖空間を旅しますが、ネコと魔法と100の謎は舞台が変わるといきなり180度世界観が変わります。また、各ステージも繋がっていると言うよりは1つ1つ小問題を解いている感じで脱出ゲームよりはストーリー付き思考型ミニゲームと捉えた方がよいかもしれません。ストーリー付きミニゲームと考えると、途端にストーリーのテンポの良さとさくさく進む程よい難易度の謎でとても楽しくプレイする事ができます。いちおう、舞台が頻繁に変わる理由は異次元を旅しているからと理由付けしてあります。
まとめ
脱出ゲームよりアドベンチャーとしてのゲーム性を強く感じるゲームです。脱出ゲームとしても謎解きは良質な部類で。制作費をそれなりにかけて作ったなと感じられるタイトルです。操作も快適で、物語として楽しむも良し、頭の体操にプレイするも良しの出来栄えとなっています。
ゲーム情報
- ジャンル:謎解き脱出アドベンチャー
- メーカー:D3PUBLISHER