マイライフプレイ日記 高卒外野手桑原編 1年目
右投げ左打ちの俊足外野手として日本ハムにドラフト1位で入団した桑原。
持ち味は50m6秒を切るほどの俊足だが、送球に不安を抱える。 1年目はまずは一軍昇格を目標とする。
迎えたオープン戦。3試合で7安打以上すれば開幕一軍の切符を手にすることができると監督に告げられ奮闘。
サイクルヒットを達成するなど、3試合で8安打を放ち高卒ルーキーながら開幕一軍の座を手にする。
まずは代打として経験を積んでいくことになった。
そして開幕戦でいきなりのデビューを果たすと、出場2試合目となった3/26に念願のプロ初ヒットを放った。
さらに、3/29にはプロ入り初ホームラン、打点を記録する、代打ホームランでチームを救うと、4/10には遂にプロ入り初のスタメンに座る。
4/12の試合ではプロ入り初の猛打賞を記録するなど、輝かしいプロ野球人生の第一歩を着々と踏みしめ始めた。
プライベートでも、佐菜あゆみという金髪で特徴的な喋り方をする独立リーグの女子選手や、仕事にまじめな赤羽根零と出会い恋の予感も感じ始める。
だが、プロとして生き残るためにはストイックさが必要だと感じ、必要以上に関わることはしなかった。
一年目のシーズンはあっという間に進み、夏場には不振に陥りながらも見事に盛り返し、9/7の試合ではプロ入り初のサヨナラホームランを放つなどチームに欠かせない選手となりつつあった。
そんな桑原の調子に呼応するかのように、日本ハムも見事リーグ制覇を達成。桑原は高卒ルーキーながら歓喜の輪に加わる。
今度は日本一に向けてチームがさらに盛り上がっていく中、初めてテレビ出演のオファーを受け、番組に出演。
優勝の原動力と褒め称えられるなど全国での知名度も上昇し人気者となった。
クライマックスシリーズではホークスを4勝2敗で退け、士気十分の中で迎えた日本シリーズ。
相手は2位からの下克上を果たしたヤクルトスワローズ。
勢いに乗るチーム同士、熱戦は必至の展開だった。
第一戦ではヤクルトが先勝。これ以上相手を勢いづかせたくない日ハムだったが第二戦、なんと桑原の逆転満塁ホームランで勝利を収めると、そのまま一気に日本一に輝いた。
そしてなんと、桑原は高卒ルーキーとしては史上初となる、日本シリーズMVPに輝いた。
それでも桑原は天狗になることなく、「日本シリーズMVPが取れたことはうれしいが、たまたま。一年間通して戦ったチームメイトや、監督コーチ全員が力を合わせた結果。みんなに感謝したい。そして、個人的に指導を行ってくれた稲葉さんにも、感謝している」とコメント。
その目は既に来シーズンを見据えているように見えた。
オフシーズンには、自身初めての契約更改に出席し年俸は実に5倍となる5500万円で更改。
「来シーズンは調子の波を無くして一年間戦い抜きたい」とコメント。オーナーからは、規定打席で3割打つことを目標として提示された。
その後、表彰式に出席し楽天の則本投手らと交流を深め、独立リーグでプレイする女子プレイヤー、十六夜瑠菜選手とも競演を果たす。
レベル差について言及するとお礼を言われ、眩しい笑顔を向けられた。
オフシーズンのトレーニングには、チームメイトの二上、西川と楽天の則本選手を誘った。
投手としての経験値を得たが、宝の持ち腐れとなりそうだった。