攻略記事

医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因

副作用

●副作用は、適正な使用目的に従い適正に使用された場合においても現れる有害な反応である。
●副作用には、薬理作用による副作用とアレルギー(過敏反応)による副作用がある。
●医薬品は複数の薬理作用を併せ持つため、期待される有益な反応(主作用)以外の反応が現れることがある。

薬理作用による副作用

●薬理作用とはその薬物の体に対するはたらきのことで、薬理作用による副作用は、程度の差はあるが誰にでも起こりうる。

アレルギーによる副作用

●アレルギーとは、本来、細菌やウイルスといった外敵から身を守るシステムである免疫が、何らかの原因で過敏になり、自分の組織を刺激する反応をいう。
●免疫は本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応である。
●アレルギーの原因物質をアレルゲンと言い、医薬品によるアレルギーは有効成分だけでなく、添加物が原因となることがある。

不適正な使用

●医薬品が不適切に使用される原因には、使用者の誤解や認識不足と、その医薬品が使用目的以外のはたらきを期待する場合の2つがある。

誤解や認識不足がある場合

●すべての一般用医薬品には使用目的があり、「効能・効果」としてパッケージや添付文書に記載されている。
●医薬品が治療したい症状に合わない場合は、症状が改善しないばかりか悪化させることにもなりかねない。
●一般用医薬品のほとんどは、いわゆる対症療法を目的としたもので、実際に病気を治すのは本人の免疫力や再生力である。
●生活習慣の改善など、根本的な改善をしないで、医薬品を漫然と使用し続けると副作用が出やすくなる。

使用目的以外の使用

相互作用、飲みあわせ

副作用のリスクが高まる人

●医薬品の注意事項で使われる乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満をさす。
●医薬品の剤型についても注意が必要で、錠剤、カプセル剤などは、とくに5歳未満の幼児に使用される医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載される。
●医薬品の注意において、高齢者とは65歳以上をさす。
●妊婦と胎児の間にある血液が混ざらない仕組みを「胎盤関門」という。
●ビタミンAは、妊娠前後の一定期間に大量に服用すると催奇形性を高める可能性がある。
●薬理学的に全く効果のない物質によって、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用が生じることをプラセボ効果という。
●プラセボ効果によって副作用が生じることがある。

医薬品の品質

●医薬品は長い時間が経つと品質が劣化するおそれがあり、外箱などに記載された使用期限内に使用する必要がある。
●使用期限は、配置役では「配置期限」と表示される。
●使用期限は、未開封の状態で保管された場合の期限を記載している。

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