呼吸器系
●呼吸器系は呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなる。鼻腔
●鼻汁は吸気に湿り気を与えるだけでなく、殺菌作用のあるリゾチームが含まれていて、気道の防御機構としての役割もある。咽頭と扁桃
●咽頭は鼻腔と口腔につながっている部分で、消化管と気道の両方に属する。●咽頭の後壁にある扁桃はリンパ組織の集合体で、細菌やウイルスに対する免疫反応が行われている。
喉頭、気管、気管支
●咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官が喉頭で、軟骨の突起した部分が喉頭隆起で、いわゆるのどぼとけである。肺の構造とはたらき
●肺の内部では気管支が細かく枝分かれし、末梢はぶどうの房のような肺胞となっている。●肺胞の壁は非常に薄く、その周りを毛細血管が取り囲み、これらを間質と呼ばれる組織が支持している。
●肺胞ではガス交換が行われるため、内部には粘液層や線毛がなく、ここまで入り込んだ異物は肺胞マクロファージという免疫細胞が排除する。