感覚器系
目の構造とはたらき
●目は視覚情報の受容器官で、眼球と眼瞼、結膜、涙器、眼筋などから成り立っている。●角膜の奥には水晶体があり、その間は房水で満たされていて、栄養分や酸素を供給している。
●瞳孔は虹彩の中心にあり、虹彩が散大・縮小することで、眼球内に入る光の量を調節している。
●ものを見るとき、光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶ。
●水晶体の厚みを変化させるのが毛様体で、近くのものを見るときには毛様体が収縮して水晶体が厚くなる。
●血管が拡張して目が赤く見える状態を充血と言う。
●結膜の充血ではまぶたの裏側まで赤くなるが、強膜の充血では、白目の部分がピンク色になるが、まぶたの裏側は赤くならない。
●涙液にはリゾチームや免疫グロブリンが含まれていて、角膜や結膜を感染から守る役割がある。
●慢性的な目の疲れに肩こり、頭痛などの全身症状を伴う場合を眼精疲労という。
鼻の構造とはたらき
●においに対する反応はとても鋭敏だが、順応を起こしやすく、長時間同じにおいをかいでいると次第に感じにくくなる。耳の構造とはたらき
●中耳は、外耳と内耳をつなぎ音を増幅させる部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。●蝸牛の内部はリンパ液で満たされ、耳小骨から伝わった振動をリンパ液の振動に変え、さらに聴細胞の小突起に伝える。この刺激が聴神経を介して脳に伝えられることで音を認識する。
●前庭は体の平衡感覚を感じる器官で、体の水平・垂直方向の加速度や傾きを感知する耳石と、体の回転を感じる半規管がある。