攻略記事

消化器系

●消化器系は食物が通る消化管と、消化酵素を分泌する消化腺からなり、食物の物理的消化と化学的消化をしている。
●消化腺には唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓がある。

口腔の構造とはたらき

●唾液にはプチアリンやリゾチームが含まれている。プチアリンはデンプンを分解する消化酵素で、リゾチームには口の中を殺菌するはたらきがある。
●唾液は口腔内のpHをほぼ中性に保つことで虫歯を防いだり、味覚を感じるためにも必要である。

胃の構造とはたらき

●胃腺からはpH1~2の胃酸と、ペプシノーゲンが分泌される。
●ペプシノーゲンは胃酸によってたんぱく質分解酵素のペプシンとなり、たんぱく質をペプトンまで分解する。

小腸の構造とはたらき

●小腸は十二指腸、空腸、回腸の3つに分かれ、食物の消化と吸収を行う。
●十二指腸ではトリプシノーゲンと膵液が分泌される。

膵臓のはたらき

●膵液中のトリプシノーゲンは、分泌されてからたんぱく質分解酵素のトリプシンになる。

胆嚢のはたらき

●胆嚢は、肝臓でコレステロールを原料に作られた胆汁を濃縮して蓄えている器官である。
●十二指腸に食物が送られてくると収縮して、腸管内に胆汁を送り込む。

肝臓のはたらき

●肝臓では、脂肪の消化にかかわる胆汁を産生するだけでなく、ブドウ糖やビタミン類の貯蔵、有害物資の代謝、ホルモンなどの原料となるコレステロールの産生や血液凝固因子であるフィブリノゲンの産生などを行っている。

大腸の構造とはたらき

●大腸は「盲腸」「虫垂」「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」「直腸」からなる。
●善導運動によって内容物を肛門へ送りながら、水分と電解質を吸収して糞便を形成する。

肛門の構造とはたらき

●肛門は、胎児期に外側の皮膚が直腸側に落ち込んで作られたもので、直腸粘膜と皮膚が合わさる部分にはギザギザの歯状線がある。

このページのコメント