脳・神経系
神経系とはなにか?
●神経系は中枢神経と末梢神経からなり、中枢神経は脳と脊髄、末梢神経は体性神経と自律神経からなる。中枢神経系
●脳は記憶のほか、人間としての個性を作り出す情動、意思決定を行い、間脳の視床下部では自律神経の調節やホルモンの分泌なども行っている。●脳の重さは体重の5%程度だが、ブドウ糖の消費量は全身の約25%、酸素の消費量は約20%で、心臓から全身に送り出される血液の約15%は脳に流れている。
●脳の毛細血管は非常に選択性が高く、血液から脳に不要なものが送り込まれないように血液脳関門という関所が設けられている。ただし、小児ではこれが未発達なため、医薬品の成分が脳に達しやすい。
●延髄は後頭部と頸部の境目あたりにあり、心臓中枢や呼吸中枢、咳嗽中枢、嘔吐中枢などさまざまな中枢がある。
●緊急時に知覚神経から受けた刺激に対し、脳を介さずに運動神経に直接刺激を送ることを脊髄反射という。
末梢神経系
●自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は身体が緊張状態になったとき、副交感神経はリラックス状態になったときに優位になる。●交感神経の神経伝達物質はアドレナリンやノルアドレナリンで、副交感神経の伝達物質はアセチルコリンである。