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自律神経に作用する成分

抗コリン成分

●抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンが各器官の受容体に付く前に先回りしてブロックする。
●抗コリン成分は、鼻汁を押さえる目的で、鼻炎用内服薬に配合される。主な成分にはベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミドなどがある。
●抗コリン成分は、胃酸分泌の抑制を目的として、胃腸薬に配合される。主な成分にはロートエキスやピレンゼピン塩酸塩水和物などがある。
●胃腸の筋肉は副交感神経支配であるため、胃腸の筋肉の異常緊張を緩和する目的でロートエキスやスコポラミン臭化水素酸塩水和物などが胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される。

アドレナリン作動成分

●アドレナリン作動成分は、交感神経の伝達物質であるアドレナリンと似たはたらきをすることで、各器官に交感神経が興奮した時と同様の作用をもたらす。
●交感神経興奮成分の作用として大切なのは、末梢血管の収縮と気管支の拡張である。

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