【時空ノ水晶】前作Final Fantasy legend 光と闇の戦士について
ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶は前作「FFL」の続編として製作しています。続編とはどういう事なのか、考察してみました。
前作ファイナルファンタジーレジェンズについて
ファイナルファンタジーレジェンズ 光と闇の戦士は2010年9月6日、ガラケーアプリとして配信開始したゲームです。2012年8月31日にスマホ版も発売しました。当時、FF4直接の続編であるファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還が人気を博しており、他者でもロックマン9、グラディウスNEOと言ったレトロゲームを模した新作が順調に売上を出している背景がありました。ブームに乗った形でファイナルファンタジーレジェンズは発売した形になります。
ファイナルファンタジーレジェンズはSFC時代を回帰するきめ細かなドットグラフィック、無駄に多くない文字量の割りにドラマティックな物語、FF5を進化させたジョブシステムなどSFC時代、特にFF5が好きだった世代に満足しやすい内容となっています。物語は光と闇に分かれた世界で光の世界の4戦士、闇の世界の4戦士が立ち向かう内容、クリスタルが重要なテーマであったり、オールドゲーマーのつぼを押さえた作品でした。ガラケー版からスマホ版へ移植するにあたりドットグラフィックは大幅に変化してしまいましたが、スマホ版の操作も快適です。
残念ながら、ガラケー専売であった事などの背景で知名度がナンバリングタイトルと比べると大幅に低くなっていますがFF愛を感じる作品に仕上がっています。
「光と闇の戦士」と「時空ノ水晶」の関連性
舞台となる世界も大陸名も異なるため、シナリオ上の整合性は全くないものと思われます。ただし、製作陣がディテクター時田貴司、サウンド水田直志など共通点があり、「光と闇の戦士」の雰囲気やコンセプトは「時空ノ水晶」にも引き継がれているようです。続編の考え方は多くのFF派生タイトルと同様ですね。他作品で同様の続編を挙げてみます。
- ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズ
- チョコボの不思議なダンジョンシリーズ
- ディシディアファイナルファンタジーシリーズ
- ファイナルファンタジータクティクスシリーズ
ゲームシステムや作風を統一した上でシリーズ物として展開しています。ナンバリングタイトルとは別作品扱いですね。この観点からファイナルファンタジーレジェンズの特性を考えるとやはり「スマホ展開」、「レトロ回帰」が挙げられます。時空ノ水晶は現代的なグラフィック、インターフェイスを伴いながらもシステム面、シナリオは回帰を目指しています。FF4,5,6から7ではなく別の続編を作るようなイメージをしたシリーズでしょうか。実は同様のコンセプトで成功したタイトルが「ブレイブリーデフォルト」です。第二のブレイブリーデフォルトを狙っているのでしょう。