イース ⅠⅡ(PCE-CD-ROMROM)
思い出
言わずと知れた名作中の名作のひとつがパソコン界からのこのタイトル。しかも当時では珍しい2本立てで、話が繋がっているものだからオリジナルの要素も当然ある…っ! と、まあ、既に手放して十数年、こんな風に今更思い出しましたね。実は私、ロールプレイング系があまり好みではなく、その結果なのか、『イース』という存在そのものすら知りませんでした。ではどうしてそんなモノを買ったのだ! と尋ねられれば、それにはあまりにも暗く、深い事情というモノがございまして、ここで述べるにはあまりにも長くなりそうなので下の方でお話しますね。
まぁ、結論からすれば、さすがは『名作』と呼べるものなのでしょうね。凝ったストーリーはもちろん、プレイ次第では段違いに異なる戦闘シーン。もちろんそこは当時のゲーム。シーンというよりもマップ上ですれ違うような感じで戦うのですが、コツを掴むとコレが妙に面白い。『半キャラずらし』みたいな異名というか攻撃名をよくゲーム誌で目にしましたが、どうやら起源はここみたいですね。
通常、ロールプレイングといえばフィールド上を行ったり来たりして、場面や時間に合わせて世界の状況がコロコロと変わるような印象ですが、イースⅠⅡは面クリア型のアクションに程近く、同じマップの行き来は多くありませんでした。行く先々の背景や敵が変化するところが非常に斬新に思え、面白さのあまり進むのが速かったりすると、先のザコにてこずってしまったりした覚えもあります。さすがはCD! カセットの比較じゃないぜ! なんて思ってはいませんでしたが、今更ながら、その通りだったのかも知れませんね。
圧巻は『イースⅠ』から『イースⅡ』の舞台に移るシーンでした。当然『Ⅰ・Ⅱ』なので2つが1つになっているのですが、強引と言えば強引、しかしあの頃で言えば新発想極まりないアレは目を奪われましたね。それからの『Ⅱ』導入も…!
ストーリーにも加え、音楽にも相当凝っていらっしゃる。ゲームをする中、ドッキリ要素で驚く事は数多くとも、魅入った意味での驚きは今現在でもこのソフトだけですね。
↑問題のドッキリシーンその1
↑その2。
きっとアレですね、この繋がり方であり、繋ぎ方だったからこそ感動しちゃったんですね。タイミング効果もかなりキましたよ。
はなうたBGM
知ってました? このソフト、シーン毎の展開をそのままステージ数と考えると、相当のステージが用意されていた事になるんですよ。…でね、それらのステージのBGM…、使い回しが一切ないんですよ!この事実を知ったのは既にゲームをクリアした後だったのですが、音楽を録音しておいたんですよね。そしたら長い長い…。
そりゃ長いワケですよ。2本分のソフトのBGMってだけで相当な数なのに、ステージごとの音楽が全て違い、しかも短いものでも2分以上の長さを保つのですから…。どこぞの動画にあるやもしれませんので是非とも御視聴願いたいものです。当時のNECの本気を知るとイイかも知れません。全てに聞き応えを感じると思いますよ。音楽を少しでも好きだと言える人なら…。
ご利用は計画的に…か。
上で触れました『あまりにも暗く、深い事情』についてです。世の中にはこんな人も存在するのだとその記憶に刻み込んで下さい。『可愛く感じた』…それだけです。しかも筺体の呼び名に…。
『CDロムロム』の『ロムロム』の響きに魅了されたという、なんとも安易な理由で買ってしまったハード。なんか可愛くありません? コロコロしていそうで…。そんな理由が全てでした。細かな金額までは覚えていませんが、PCエンジン本体を外した状態で50000円前後しましたっけ? そんなモノを中古で買ってしまいました。まあ、CDメディアを再生する機器も持っていませんでしたがね。いや、そんな機能を知ったのも買った後の話なんですが…。
バイト代すっ飛びました。とても苦しかったです。あの1ヶ月間…。幸い、スーパーの青果部門で働いていたため、狂ったようにミカンやキャベツを口にしてました。トマト…美味しいですね。先の尖ったししとうを食べて悶絶した事もありました。ししとうと見間違えてオクラを口にした時は違った意味で飛び上がりました。ザラザラケバケバガリガリネバネバ…。ちょっとトラウマ。パイナップルの芯…アレはアレで凶器ですね。
…で、『イースⅠⅡ』をチョイスした理由ですが…。
『今ウチにあるのはこれだけですね…』という言葉と共に出された2タイトル…。あなたならどちらを選びます? どちらが当たりだと思います…?
タイトル画面も観させていただきました。あなたならどちらを選びます…?(ヒント:当時の私、大体16歳くらい。ビックリマン興味なし。シールも興味なし。人気あった事は知っていた。…あ、でもチョコ菓子の方は大好きかも)
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