七英雄との戦い
世界進出を進めると、各地で七英雄と遭遇します。撃破する順番は特に決まってはいないのですが、相手も自分たちと同じように戦闘を重ねると強くなっていきます。ただし強くなったおかげで攻撃方法が単調になったり、より効果的な対抗手段が使えるようになったりもするため、強化前に戦うことが最善というわけでもありません。以下に軽く、各相手の特徴をまとめておきますね。ワグナス(由来は品川)
前期型
基本的に攻撃は術によるものばかりです。後期型の術が強いので前期のうちに叩きたい相手ではあるものの、いる場所が帝国からもっとも離れたヤウダ地方のため、意識していないと大抵は後期型と戦う羽目に遭うはず。暗闇が面倒なので物理攻撃担当には『ライオンヘッド』装備が有効です。
後期型
こちらも攻撃は術ですが、システム的に天の防御特性がないためか『サイコバインド』が700近くのダメージを受けるケースもあります。これに耐えられるならその他の攻撃にも耐えられるはずなので、HPが700に届いてから戦うほうが無難と思われます。
ここで「もう帰る」を選ぶと本当に地上へ送り返してくれるという、RPGのボスとしては異例の存在とも言うべきワグナス。初回プレイで初期型と戦うには、かなり効率よく進む必要があります。
ノエル(由来は上野)
前期型
剣は鞘にしまったグラフィックで登場し、攻撃は体術によるものばかり。こちらの物理攻撃は『カウンター』で返されることもしばしばで、攻撃は弓か術で行うほうが安全ですね。少しでも早くデザートガードを味方に加えたい、という場合を除いては後期型と戦うほうが簡単ではあります。
後期型
剣を抜き、斬撃が攻撃の主体になる。まれに術を使うがそれほどの威力はなく、もし『ソードバリア』が習得済みなら七英雄でも有数の甘っちょろい相手になるので後期型との勝負がラクでしょう。
ロックブーケ(由来は池袋)
前期型
最大の脅威は魅了状態になる『テンプテーション』での攻撃。これは女性か、性別が不明のサラマンダーやネレイド、イーリス、モールの精霊族なら無効化可能。しかしここで見切りを閃いておかないと最終決戦で泣きを見るという仕様のため、メンバーに1人か2人は男性を入れておく必要があります。陣形は『ラピッドストリーム』で先に行動してしまえば、魅了されても自爆はありません。『ラピッドストリーム』は行動順が固定されているので、123には魅了されないメンバー、45には男性を配置し魅了されたら次のターン123で治療する、という手で閃きを待つのがオススメです。
後期型
ダメージ面ではショボイ単体攻撃しかしなかった前期型と違い、強力な全体攻撃を使うようになります。『テンプテーション』の閃きを待つまで耐えるのはあまりに面倒なので、見切るつもりなら必ず前期型のうちに戦いたいところですね。
ネレイドやイーリスはともかく、サラマンダーやモールは男性っぽいのですがこのように魅了は受けません。なお、先に守護者という敵を倒していない状態で男性皇帝で話しかけるとロクでもないことになりますし、アマゾネスを仲間にするという点を考えても女性皇帝の時代に戦いましょう。
スービエ(由来は恵比寿)
前期型
タコ丸出しのグラフィックで、その足を利用するのか驚異的な破壊力を叩き出すインチキ技『触手』の使い手。ほかに『メイルシュトローム』という全体攻撃も使い、前期型の中ではおそらくトップクラスの強さです。ただそれにはカラクリがあり、この敵だけは戦闘回数によって後期型への移行が行われず、うっかり『海の主』というワイリンガ湖の生物を倒さなければ最後までこの姿なのです。(笑)
その出現のしにくさから、普通に進めた場合はこの敵が七英雄最後の一人となるケースも多いはず。その場合は、さすがに相手にはならない存在です。
後期型
海の主を倒した場合、残された子供が吸収されこの姿となります。あえてこうする意味はないので、意図的にその道を選ばなければ戦うことはない相手です。なので、ここではそのために必要な方法を紹介します。
まず、ソーモンの発明家ヒラガ一族の家へ行き、ミラマーに橋をかけるイベントを発生させます。その後ミラマーに行けば橋が完成しますが、時間が経過すると橋が破壊されます。こうなればワイリンガ湖の奥の洞窟に海の主が出現するので、これを撃破するという流れです。
初期型の時点でなかなか強い相手だったものがさらに強化されるため、十分に成長してからでないと津波の一発で全滅する可能性もあります。あえてこれと戦うというなら、くれぐれもご注意を。
ダンターグ(由来は五反田)
前期型
オリジナル版だとコイツだけは4段階くらいあった気がするのですが、まあ最終型にあたる後期型と、それ以外の前期型といった区分けで問題ないでしょう。体当たりなどのいかにもパワー型な物理攻撃を多用してくるので、陣形は行動前、もしくは行動後に自動で防御するメンバーが多いものだと有利です。この早い段階で遭遇するであろう前期型相手だと『ホーリーウォール』あたりが適任でしょうか。
後期型
基本的な戦闘スタイルは前期型と変わりませんが、『ぶちかまし』『グランドクロス』などの全体攻撃を多用します。『ムーフェンス』で耐えてからの反撃がおおむね有効ですが、ターンの最後に発動する『グランドクロス』は自動防御でやり過ごせず、陣形の特性上、次のターンに先手を取られて全体攻撃を連発されると耐え切れないこともあるでしょう。中央の3人が『くし刺し』を受ける可能性はありますが、行動順が早く行動後に自動防御となるメンバーが多い『インペリアルアロー』を試してみるのも手だと思います。
「なんたる不運!こんなところにダンターグが……おまけにワシは今、疲れ果てておる」と、某有名ファンタジー小説風に言えばそんな感じとなる、ダンターグの唐突な出現。オリジナル版ではこの地方にあるどの洞窟にでも出てくる気がしたのですが、リメイク版だとそうでもないのかもしれません。というのも、ちょくちょく敵がいなくなった洞窟を訪ねたもののこの敵はおらず、クリア後の皇帝の功績では「子供と子ムーの洞窟で邂逅、撃破」みたいになっていたので。
ボクオーン(由来は新大久保)
前期型
小さい操り人形を扱う姿での登場で、基本的には大した攻撃もありません。ただ、こちらの攻撃目標を変更する『マリオネット』を受けた場合の自滅だけが恐ろしいので、行動後に回避不可だとしても『ラピッドストリーム』で先手を取るほうがいいでしょう。
後期型
剣をジャグリングする巨大なピエロ人形を扱う状態で、縦一列を攻撃する『水鳥剣』など多彩な剣技を使います。剣と聞いてピンと来たあなたは、もう十分このゲームに慣れたといってもいいでしょう。そう、陣形を『ラピッドストリーム』にした上で先に『ソードバリア』を使えればノエル後期型と一、二を争う甘っちょろい相手に成り下がります。攻撃は通常攻撃だけで行い、技の閃きを待ってもいいかもしれないレベルです。
この敵の場合、コイツ自身がどうこうと言うよりはアバロン帝国大学が完成して軍師が仲間になる状態でないと、マイルズで身ぐるみを剥がされ素っ裸で戦艦に放り込まれることしか潜入する手がないのが問題ですね。そうなると装備を取り返すまで体術と各種の術法でしか戦えず、成長具合によっては詰みとなります。あ、ちなみにこの会話の最後の選択肢で許すと背後から襲われますのでご注意を。
クジンシー(由来は新宿)
前期型
レオンおよびヴィクトールを討ち取るも、ジェラールの前に敗北を喫した七英雄のうちの一人。「暴れん坊のダンターグ」「小狡るいボクオーン」ときて「嫌われ者のクジンシー」ですからね。きっとほかのメンバーからは「奴は七英雄の中でも最弱……」と陰口を叩かれていそうな感じです。
後期型
生首シールド?を携え復活したクジンシー。出現が最強キャラの最終皇帝になってからということもあり、はっきり言って相手にはならないはずです。ただ以前と違いランダムで『ソウルスティール』を仕掛けてくるので、全員に見切りをセットしておく必要があります。あとは剣での攻撃に備えた『ソードバリア』があれば、『ライフスティール』で地味に1ずつLPを削ってくるのが腹立たしいだけの相手となります。時間をかけると思いのほか削られるため、さっさと倒しましょう(笑)
倒した後のセリフも情けないのですが、この挑戦を無視して他の6人を倒すとクジンシーはラストダンジョンへ行きます。そこではまた、違ったセリフも用意されています。
さて、次はいよいよ最終決戦となります。私がオリジナル版で初めて最終決戦に挑んだ際は『テンプテーション』の見切りをしておらず、それで魅了されたメンバーが『グリムリーパー』という弓の固有技『皆死ね矢』を味方にぷっぱなし、全員が即死して幕切れという衝撃的なものでしたが……実は今回も『テンプテーション』は見切っていません(笑)
『テンプテーション』を見切らずに勝つ、というのもリメイク版を買ってみようと思った一因だったからですが、そのためにサラマンダーも助けましたし、準備は万端ですね。ところでまだ戦力に不安があるという方は、ぜひアバロンの金庫番と人魚薬を作ってくれた魔女とを往復しつつ戦うのがオススメです。ここで生命力回復を購入しつつ、道中の敵は全力で排除しアバロンに帰ったら金を引き出して寝る、というのを繰り返せば戦いの途中で事故に遭いLPが減っても気になりません。
ネタがない、と言うわりにいくら買ってもなくならないのでどんどん買いましょう。クジンシーにLPを削られた場合や、『魔石の指輪』を持ったり装備したまま眠った場合の処置もできます。