バイオハザード(プレイステーション)
思い出
私の記憶が正しければ、この当時、まだ『サバイバルホラー』というゲームジャンルが存在せず、このタイトル『バイオハザード』は『アドベンチャー』というカテゴリに分類されていました。…と、記憶します。私、実は大のアドベンチャー嫌いでして、なんとなく頭を使いそうで疲れそうで投げ出しそうで途中で売り払ってしまいそうで、それでも続きが気になりそうで、また買ってしまいそうで、でも同じ所で投げ出しそうで…。
早い話が考える事が苦手というか、嫌いというか、面倒というか…。推理全般がとにかくダメなんです。
なので、アドベンチャーに関してはファミリーコンピューターの『ポートピア連続殺人事件』とにかく嫌煙していましたね。ゲーム雑誌を購入し、その内容に『アドベンチャー』の紹介ページがあると知ると、そのページだけ返却するからその分の代金を返していただきたい気分にすらなるのです。
まあ、いつものように余談でした。
そんな私がこのタイトルを見た瞬間、クリスが銃を構えてゾンビを狙っている写真を見た瞬間、『これは買いだな…!』と思いました。ビビビっと来ました。感電しました。
どうしてそんな考えに結び付いたかは最後にお話ししたいと思います。
さて、感想的には…面白いの一言で済ますにはあまりにも失礼な返答にすら思えるほどの出来でしたね。いろいろと存在したギミックに関しては普段からのアドベンチャー嫌いが祟って四苦八苦しましたが、どうにかこうにか攻略法なしで最後まで進めました。しかもベストエンディングで(別のエンディングの存在を知らなかった)。
プレイが慣れるとクリアまでの時間も一気に短縮し、隠しアイテムも知らず知らず入手していたり、極めつけは『残酷エンディング』なる死亡シーン満載のエンディング! 友人とすごいすごいとわめきながら見ていましたよ。
そんなわけで総合的に楽しめたタイトルですが、やっぱり一番楽しんだ部分は残りの弾薬を気にしながらのプレイでしたね。特に序盤は弾薬温存したつもりでも気付けばスカスカの状態で…。独特なアングルによる移動方法にも悩まされましたが、ワンパターンではない視点からのプレイスタイルもバイオハザードならではの楽しみと言えたでしょう。敵目前でのリロード…緊張します。あえて画面は切り換えません! そして噛まれます…。
このタイトルは本当に遊んだので思い出はとにかく沢山あるのですが、印象深いのは既に死んでいた仲間の『フォレスト』。それとゾンビ犬が館内通路に突入してきた所でしょうか。バイオハザードを語る上で外せない有名なカット(下画像)ですが、残念ながらこちらは私のハートを射止めてくれませんでした。何ででしょうかね、こういった感じのシチュエーションを私は『怖い』と思えないのですよ。
↑問題の有名シーンカット。この手の演出はどういったわけか怖く感じないんですよね…。
↑個人的にはこっちの方が何回プレイしても怖い…。判っていても身構えてしまい、そうと知っていながら毎回ビクってなってしまうのです。
↑フォレストさんとは死の再開…。死に方がかっこいいと思ったのは私だけ? そして『これが動き出したら…』と思ってけっこくビクビク。さらに『ディレクターズカット版』においては本当に動いたりして(しかも振り向きが異常に早い…!)、実際に驚きましたね。体が浮きました。
ちなみによくプレイしたのはジルの方です。体力が低いという意味で人間らしく、現実的。そしてアイテムが多く持てて攻略が簡単という、考える事嫌いな私向け。
↑でもきっと、このお方が操作出来たら間違いなく走っていたと思われる希望プレイヤーのバリーの旦那。この頃は何故かゲーム外部に実写を用いる演出が多かったものでした。
相変わらず話が脱線しましたね。画像も過去最多となりましたよ。
はなうたBGM 軋む床や扉の開閉、機械音に深夜の動物の鳴き声…。とにかく臨場感の演出に徹したこのタイトルには『音楽』と表現できる曲はゲーム中に数少なく、場面的に言えばゾンビの不意な襲来時とセーブポイント、そしてボスとされる特定ターゲットと対峙した時くらいなものでしょうか。そのためか、いざBGMが流れる場面に出くわすと安心感や恐怖感の高まりが凄まじい効果を発揮し、特にセーブポイントの時には『助かった…』という言葉を思い浮かべてましたね。
で、はなうたとして使用する曲はもちろんありますが、このタイトルに限ってはエンディングの曲となります。
エンディング挿入曲…と呼ばれるものでしょうかね。普段は歌に興味はないのですが、このタイトルに限っては別格で印象に深く刻まれており、どんな場面…というわけでもないのですが高い割合で頭の中で自動再生されます。
曲目はなんでしたっけ?『風のナビゲーション』?『風のナビ』? そんな感じの曲名だったと覚えていますが、正直覚えていません。もちろん作曲者も知りません。判る情報は『男性』という事だけです。
…え? いい加減ですか? とんでもない! 私は何も調べないでゲームを進める人間です。主人公の名前なんてどうでもいいので、もちろんその事すら覚える気はありません。しかしゲームを進めれば否応なしに会話シーンなどで名前が耳や目に入り、まるで暗示を掛けられるような感じで記憶するのです。
そんな私が曲名をおぼろげに覚えている…気がする…。これだけで何かしらの方法で調べたという立派な証なのです。どう調べたのかなんてもちろん覚えていませんがね! まいったか!?
創作断念…!
唐突ですが、実は私、小説家を目指していました。いや、過去形ではなく今でも機会あらばとその期を待ち続けているのですが、いかんせん年齢と共に時間制約がキツくなる一方の現状ですね。まぁ、半ば諦めているのも確かですが、その割にお誘いを受けたり僅かながらにお付き合いのあった出版社の連絡を未練がましく残していたり、連絡があればちぎれんばかりにしっぽを振った状態で応対したりしています。夢持ち人への悪い見本の象徴ですね♡
さて、本題なのですが、私には描こうとした創作物の一つにバイオレンス・ホラーがありました。私は作品創作については『冒険モノ』と『実在モノ』の大きく2つに分けた進め方をしており、『冒険モノ』に関してははっきり言って行き当たりばったりのシナリオ制作で進行するため、私自身が先の展開が読めません。
もう一つの『実在モノ』とは、それまでに知り合った友人知人の性格を取り入れ、名前を少々いじった程度で現実の地域に投入する事で創作を作品として進めていくものです。こちらはメインシナリオを先に構想しているため、あとはいかにリアルに、それでも創作としての言い回しをするかに集中するような感じですかね。
で、そんな作品をいろいろと考えている真っ最中に知ったのが『バイオハザード』だったのです。まだ発売まで期間のある開発中の写真でしたが、友人の『コレ、(私が)前に言ってた小説の素材になるんじゃない?』という言葉と共に差し出されたページに目を通す事で知ったのですよね。
目を通す事で知りえた私の収穫素材は以下の通りでした。
・複数の人間が主人公
・現実、または現実に近い舞台
・武器として銃系統が使用される
・敵が死なない(…と勘違いしていた)
・幾つかの施設が存在し、そこを行き来する
・攻撃手段に制限が存在し、弾薬などの限りがある
細かく述べれば他にもあるのですが、大まかにはこんな感じでしたかね。
まぁ、共通点がこれだけあるのであれば、実際にプレイした際にはより多くの素材が手に入ると思い、それで冒頭の『これは買いだな』という結果に繋がったのですよ。
…で、話をへし折ってしまって申し訳ありませんが、中略です。基本的に話し始めると長い性格なので、ちょっとでも詳細に触れればその時点でこのページがものすごい事になってしまいそうですからね…。
『バイオハザード』を1時間ほどプレイしたその後の『私の創作』に対する感想はと言うと…。
『………なんか…、舞台・人物が外国になっただけで…、似過ぎていない???』
純粋にそう感じました。バイオハザードと自分の創作の比較でどちらが勝るとかそんな話ではなく、何と表現すれば良いのか…。なんか…『あ…コレ、謎説きが増えただけで自分のと一緒だ…』
そう思ってしまったのですよね…。決定的な違いは…
・施設(敷地)内だけの戦いに留まる
・キャラが回復できる
・取り敢えず狙いを外さなければ弾切れは起こさない模様…
・敵は案外簡単に倒せる
・複数の敵が存在する
・敵に弱点が存在する
と言ったところでしょうか…。内容を知った瞬間、創作に関する意欲がヘナヘナと縮こまってしまい、停滞するまでにはさほど時間は掛かりませんでした。あとは『カプコン製バイオハザード』と『私の創作物』の答え合わせみたいな展開です。…………残念でした。非常に残念でした…。とにかく当時の私個人の精神は壊滅的ダメージを食らいました。ロケットランチャーの直撃を受けたゾンビそのものでしたね。気持ち的には…。
それでもゲームはとっても面白かった! …悔しいっ♪
そんでね…、最後も余談で申し訳ありませんが、小説…描きたいですねぇ…。でも時間がねぇ…。
ニコニコプレミアムでも入って、そこで描いてみようかなぁ…。とか検討中だったりします。時間が本当に僅かで進行は遅そうですが…。