攻略記事

戦場の狼(アーケード)

思い出

『せんじょうのおおかみ』。何故か小学低学年の、まだ習っていなかった筈の漢字が読めたタイトルでしたね。どうしてそう読む事が出来たのかは我ながら謎ですが、考えてみるとそういった知らない筈の漢字や英語が読めた事って多々あるモノなんですよね。みなさんはどうです?

 さて、ヘンテコな話題はさて置き、こちら『戦場の狼』はシンプルな縦スクロールアクションというかシューティングというか、その中間を行ったような感じの仕上がりになっていますね。
 主人公の装備は無限弾数のマシンガンと数に限りがある手榴弾の2種類。この2つをうまく使い分ける事で画面の上へ上へと進むものなのですが、どちらの射程距離も長いものとは言えず、また、主人公が行き来出来ない部分に潜む敵に対しては手榴弾での攻撃でしか撃破出来ないため、難易度は比較的高めと言えるでしょうか。
 更にはステージ最後には敵の砦が存在し、そこでは一気に多くの敵に迎撃されるため、割と簡単に窮地に陥る事が出来ます…?
 そんな砦を制覇した後はひと時の安らぎというか、ドリンクを飲んでいたりタバコを吸うことでくつろぐ主人公の姿を拝む事ができます。
 戦争を知らない者が戦争に憧れるなんて事はなんとも罰当たりな事かも知れませんが、反対に言えばそれだけ平和の中に生きている証明でもあるのかも知れませんね。
 そういう私はこのゲームにだいぶ没頭していました。

はなうたBGM

 このゲームで代表するBGMと言えば、やはりゲームスタート直後、登場するヘリから主人公が降下するシーンですかね。そこからすぐさまにメインBGMに切り替わる部分がなんとも最高です。私の場合、100円で1プレイとするゲームセンターであれば、このシーンだけで80円分くらい消費した気になるほどこの部分が好きなんですよね。
 で、残り20円で本編を楽しむわけです。
 ところで、このゲームがファミリーコンピューターに移植される事を知って、当時は真剣に悩みました。あのBGMを身近に聴く事が出来るとなれば、当然気にしないワケが無いのですが、子供心にも『移植』=『(当時の技術では)完全移植はまず望めない』という確信があったため、それこそ躊躇しました。…買った後に泣きを見るのはゴメンでしたからね。小遣いだってたかが知れてましたし。
 で、暫く日が経って移植版戦場の狼の存在を忘れかけた頃、友人の家でそのソフトを目にする機会がりました。その感想ですが…。
『買わなくって良かった…!』という自分なりの回答でしたね。やはり時代的にも技術的にも完全移植には程遠い出来でしたようでしたね…。

納得の完全移植作?

 今とは異なるゲームセンターの内容は、そのエリアのほとんどがビデオゲームに埋め尽くされており、メダルゲームを設置するゲームセンターであっても50%以上はやはりビデオゲームでした。プリクラや現在のようなUFOキャッチャーの登場はまだ先の時代だったのです。
 そんなビデオゲーム達は人気に応じて各家庭に普及したファミリーコンピューターをはじめとする家庭用ゲーム機に移植されていったのですが、やはり業務用のそれ専用に仕上げられたゲームと家庭用に向けられたゲームとの内容差は大きく、そのほとんどは『名前だけ移植』といった呼ばれ方をされていたくらいでした。酷いものは正真正銘の『名前だけ移植』でして、タイトルはそのまま、でも、中身は全く別物といった具合です。
 解り易く説明すれば、今回の『戦場の狼』を例に挙げるとアーケードになるべく似せた、限界まで似せた内容がファミリーコンピューター版『戦場の狼』ですが、正真正銘の『名前だけ移植』とは、例えば大人気を誇ったアフターバーナー(リアルシューティング)を移植する際、家庭ゲーム界では『ドラゴンクエスト』のようなRPGが大人気。…という事で、『アフターバーナー』のキャラをそのままに内容をRPGにしてしまったようなものです。それこそ本当に名前だけ移植でして、情報誌を手に取らない人達は名前に釣られてあっさり騙されてしまう結果に。…その頃ですかね、『クソゲー』という単語が誕生したのは…。
 ちなみに私が握らされた『名前だけ移植』は………、幸いにもありませんでした。
 というのも、基本的にアーケードでプレイしたゲームを家庭用ソフトで買う事が稀でして、家庭用のゲームソフトのほとんどがオリジナル品だったからです。
 もちろん、移植版を手にした事もありますが、既にPS2が存在する時代ですから、そうなるとアーケードそのままになってたんですよね。
 また、別の理由を挙げれば、家庭用オリジナルと思っていたソフトが実は移植版という事で、私個人の考えでは家庭用オリジナルと勝手に決め込んでいたため、その違いを測る事が出来なかったのです。

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