FF14 世界設定 †サブクエスト 事件屋クエスト6「勇者と事件と灰と剣」
†サブクエスト 事件屋クエスト6「勇者と事件と灰と剣」
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「Playerさん・・・・・・起きて・・・」
宿屋で眠っていると、誰かに起こされた・・・。これは、あの事件屋の助手の・・・?
ヒルディブランド
「Playerさん!起きて!起きてください!
事件屋ヒルディブランドが、さわやかな目覚めをお知らせしますぞ!」
ナシュ・マカラッカ
「おはようございます~。」
なにが起きたかわからずに、慌ててベッドから転げ落ちてしまった。
ヒルディブランド
「私、ついに『預言詩』の謎を解いてしまいましてな!
いてもたってもいられなくなり、
お休み中のところ、失礼させていただきましたぞ!
どうやら例の預言詩の謎が解明できたらしい。ヒルディブランドは自らの推理を説明し始めた。
ヒルディブランド
「詩の前半部で暗示されている『ダラガブ』による災厄。
それを止める方法は・・・なんとッ!!
詩の後半部に書かれていたのです!」
『然れど 古き灰に 新しき種は蒔かれり
其は汝 魔断つ勇の剣 獣畏る優の灯なり』・・・」
ヒルディブランド
「手がかりは『魔断つ勇の剣』に隠されていました!
『魔』とは悪しき魔『ダラガブ』、『勇の剣』は勇気ある剣士!」
ヒルディブランド
「そして、その勇気ある剣士とは!
エオルゼアの窮地に立つ『勇者』のことなのです!」
ヒルディブランド
「つまりこの詩は、我々に伝えていたのですよ!!
『ダラガブ』の巨大化は、勇者の手によって止められる、とね!」
ヒルディブランド
「『ダラガブ』の状況を見るに、勇者はまだ使命に目覚めておりません。
ならば! この事件屋ヒルディブランドが、
勇者を探しだし、使命を伝えるまでですぞ!」
ヒルディブランド
「ここで問題となるのは、勇者の居場所です。
謎を解くカギは、詩に書かれた『新しき種』!
種がある場所といえば・・・そう、畑ッ!!」
ヒルディブランド
「私は以前・・・そう、別の難事件を解決している際、
『キャンプ・ホライズン』近くの旅亭『コッファー&コフィン』に、
見事なカボチャ畑があるのを見たことがありますぞ!
間違いありません!
勇者とは、旅亭『コッファー&コフィン』の畑に
種をまきに現れる者のことでしょう!
さあ、友よ! ともに勇者を迎えに参りましょう!」
預言詩の話から、カボチャ畑で種を蒔く人物を見つける話になった。断れる雰囲気でもないので、とりあえず旅亭「コッファー&コフィン」へと向かうことにした。
ヒルディブランド
「さすがは運命の友!では、Playerさんは、
ひと足先に旅亭『コッファー&コフィン』へ向かってください!」
ヒルディブランド
「私は『これから勇者を迎えに行く』と、
トリエンジェ殿にお伝えしてから参りますぞ!」
きっと、ウリエンジェのことであろう。指摘するのも煩わしいので旅亭「コッファー&コフィン」へと向かった。
ヒルディブランド
「おお、運命の友よ!
ともに勇者の登場を、じっと待とうではありませんか!」
ヒルディブランドたちと共に、カボチャ畑に種を蒔きにくる人物・・・もとい勇者を待つことにした。
待ってみたが、来ない。
待ってみたが、来ない・・・。
ヒルディブランド
「なかなか現れませんな・・・」
待つ事、数時間、そこに一人の老人が現れた。
アルレト
「あ~?おめえさんたち、冒険者かい?」
ヒルディブランド
「やや、ご老人!
私は『事件屋ヒルディブランド』と申しますぞ!
ご老人は、なにをなさっておいでですか?」
アルレト
「そこの畑でな、カボチャの種をまいとったんじゃ。
・・・しかしヒルデさん、ええ身体じゃのう。剣士みたいじゃのう。
わしもなあ、昔は剣士として、エオルゼア中を旅しとったんじゃ。」
ヒルディブランド
「種を蒔いて・・・・・・? 剣士・・・・・・?」
ヒルディブランド
「まさか・・・ッ! ごご、ご老人が勇者ッ!?」
アルレト
「ホッホッホ、懐かしいのう。
こう見えても若いころはのう、
『私の勇者様』ちゅーて、町娘に大人気だったんじゃよ」
ヒルディブランド
「や、やはり・・・!
ご老人! いえ、勇者様ッ!
どうか、『ダラガブ』巨大化を止める旅へ!
その手で、エオルゼアを守ること・・・
これぞ、私が預言詩からつきとめた、勇者殿の『使命』ですぞ!!」
アルレト
「たら・・・カブ?
そんなカブ、育てとらんねえ。
カボチャなら育てとるが・・・おお、そうじゃ」
アルレト
「ヒルデさんとやら、カボチャの種まきを手伝ってくれんかのう。
畑を荒らすボムを追いかけての、腰を痛めてしもうたんじゃ。
おかげで、難儀で難儀で。」
ヒルディブランド
「なんと、勇者殿の腰がっ!?
なるほど、腰の痛みがひいてから旅立つということですな!
私、お手伝いをいたしましょう!」
アルレト
「そうじゃのう・・・そっちの兄さんには、
この『ボム避けの灰』を畑にまくのをお願いしようかのう。
こいつは『ボムの灰』製での、ボムが嫌う匂いがするんじゃ。
ちーと燃えやすいから、火や火花には十分気をつけんさい。
どーんと爆発するからのう、ホッホッホ。」
ヒルディブランドはアルレトを勇者だと思っているようだ。ほんとにそうなのだろうか・・・? 不安を抱えたものの、老人の手伝いを行うことにした。
ヒルディブランド
「カボチャの種まきならば、この私にお任せを!
不肖私、幼いころは『種まきヒルちゃん』と呼ばれていたのですぞ!」
ナシュ・マカラッカ
「カボチャ、あかいですー!
土って、いろいろ埋まってるんですねぇ~。」
ヒルディブランド
「勇者殿!
種と灰、たっぷりまいておきましたぞ!!」
アルレト
「そうかいそうかい、助かるのう。
ホッホッホ、お礼をあげなきゃならんのう。」
アルレト
「これはのう、むかーし、わしが使っていた物なんじゃが。
もう、使うことはないからねえ・・・。
種まきのお礼に、ヒルデさんにあげよう。」
ヒルディブランド
「勇者殿の剣を、私に!?
しかし、手が灰と種まみれで、立派な剣が汚れてしまいそうですが・・・」
ヒルディブランド
「・・・灰と種まみれで、立派な剣が・・・
灰と種まみれ、立派な剣・・・灰と種、そして剣・・・」
ヒルディブランド
「灰と種と剣ッ!
ま、まさか『勇者』とは・・・」
ヒルディブランド
「わ・た・く・しィィィィッ!?」
ヒルディブランド
「勇者殿っ!
まさか『勇者』には、私がふさわしいと!?
それに気付かせるために、種植えのご指示をっ!?」
老人は目を伏せ、何も答えない。
・・・いや、これ寝てる。
そこに、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
ウリエンジェ
「『古き灰に 新しき種は蒔かれり・・・
其は汝 魔断つ勇の剣 獣畏る優の灯なり・・・』」
ヒルディブランド
「これは、アリエンジェ殿!
アリエンジェ殿も、私が『勇者』であるとっ!?」
起きた。
ウリエンジェ
「『勇者』・・・それは運命に立ち向かう者・・・
ある個人ではありえない者・・・戦う者も、戦わざる者も
その意志あらば、勇なる者ということができるでしょう・・・」
ヒルディブランド
「なるほど、これが運命の意志と仰りたいのですな!?
ならば、私も覚悟を決めましょう!
この剣、さっそく装備してきますぞっ!」
アルレト
「あ~、ヒルデさん!
装備を整えるなら、昔わしが使っていた防具がある。
裏においてあるでの、好きに使っとくれ。」
ナシュ・マカラッカ
「ヒルディブランド様が『勇者』だったなんて・・・
ナシュ、感動で暑くなってきました~!ん・・・暑い?」
アルレト
「に、逃げるんじゃ!
そそそ、そいつらが畑荒らしのボムじゃああ!!」
ナシュ・マカラッカ
「ええ~っ!?
でも、逃げちゃうと畑が・・・!」
ヒルディブランドが勇者?の装備に着替えに行っている間に、畑荒らしのボムに襲撃された!慌てるナシュ。
そこに声が聞こえてきた。
ヒルディブランド
「ふっふっふ・・・皆様ご安心を。
ここに運命に選ばれし『勇者』がおりますれば!
ボムなど、物の数にも入りませんぞっ!!」
ヒルディブランド
「そう、私は運命を告げられし、伝説の紳士・・・!」
ヒルディブランド
「勇者屋ヒルディィィィィブランドゥウウウウ!!!!」
なんと、ボムたちは危害を加えることなく、畑を去っていった。
どうやら、さっきまいた「ボム避けの灰」が効果を発揮したようだ。
ヒルディブランド
「フフ、私の名乗りに恐れをなしたようですな!
見よ、これぞ『勇者』の力ッッ!!」
アルレト
「ホッホッホ。兄さんがまいてくれた『ボム避けの灰』が、
ちゃ~んと効いとるみたいじゃのう。」
勇者屋ヒルディブランドはなにか勘違いしているようだが・・・。
アルレトの話によると、やはりボム避けの灰が効いているようだ。
そこにドスンと、大きなものが落ちる音が聞こえた。
ヒルディブランド
「『勇者屋』となって小月『ダラガブ』を打ち砕き、
災厄に恐怖する皆々様を、この手で救ってみせましょう!」
ヒルディブランド
「貴方に、この『マンダヴィルイヤリング』を託しておきますぞ。
いや、ご遠慮なさらず。実家が宝飾を扱っておりましてな、
このような在庫が、倉庫に山積みになっておるのです。
ここから先に待ち受けるは、厳しい戦いの日々・・・
しかし、私は運命の友と再会するため、必ず帰って参ります!
イヤリングは、その誓いですぞ!!」
厳しい戦いに旅立つヒルディブランドから、値打ちのありそうなイヤリングを貰った。彼の実家が宝飾を扱っているそうだ。
ヒルディブランド
「さしあたっての問題は、
どうやって『ダラガブ』に飛び移るかですが・・・ムムム・・・」
ナシュ・マカラッカ
「ナシュもついていきますー!」
ヒルディブランド
「む?
ナシュ、その槍はどうしたのですかな?」
ナシュ・マカラッカ
「畑に埋まってました~!」
アルレト
「そりゃ、少し前にクルザスからの行商人に貰ったもんじゃ。
畑をならすのに使っておったんじゃがな。
使いにくうて使いにくうて、畑に放っておったんじゃ。」
ヒルディブランド
「見たことのない槍ですな。
ふーむ、ずいぶんと刃が欠けている・・・
子供向けのおもちゃかもしれませんぞ。
はっはっは、銃口までついている!
まるで音に聞く白銀の・・・おや、銃口に灰が詰まっていますな。
この引き金を引けば、きっと・・・」
銃口のついた槍・・・白銀・・・?まさかその槍は・・・。
アルレト
「ひ、ヒルデさん! その灰は・・・・・・」
銃口に詰まっていた灰は、引火性の高いボム避けの灰だ!
話を聞かずに、引き金を引くヒルディブランド。そして小さな発火音。
・・・!
一瞬の間を置いて、畑にまいてあった灰に引火する。
ヒルディブランド
「ワァーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」
ヒルディブランド
「はっ!?
『このままダラガブに行け』という運命の導きを、
ヒルディブランドの全細胞が、キャッチしましたぞ!!」
ヒルディブランド
「皆さ~ん!
勇者屋ヒルディブランド!
行って参りますぞーーーーーっ!」
ナシュ・マカラッカ
「あー、ヒルディブランド様ずるいー!
待ってください~!!」
ウリエンジェ
「『然れど 古き灰に 新しき種は蒔かれり・・・
其は汝 魔断つ勇の剣 獣畏る優の灯なり・・・』
預言とは無形の標・・・
無形ゆえに真実は生まれ、
そして、それゆえに真実はあまた存在する・・・」
ウリエンジェ
「『勇者屋ヒルディブランド』・・・
貴方が『魔断つ勇の剣』であるということ・・・
それもまた、ひとつの真実・・・・・・なのかもしれません・・・・・・」
ウリエンジェがまとめてしまった。
がんばれ、勇者屋ヒルディブランド。
また会う日まで。