FF14攻略記事

冒険録 1-2 光のクリスタル




街に入ったところで、情報屋ワイモンドというお兄さんに声をかけられ、簡単な案内をしてもらった。
料金は…出世払いということらしい。
いつか情報屋として雇ってくれればいいとのこと。
どこぞの誰かさんのように法外な金額要求されなくてよか……はっ!なんかデジャヴが!?

「さて次は、っと…。」
情報屋に教えてもらった通り、冒険者として登録するために冒険者ギルドへと足を運ぶ。
ここの責任者だというモモディさんに会って話を聞いたが、彼女も同じララフェル族だった。
同族がいるとなんとなく嬉しいのはなぜだろう?
でも可愛いというより…なんか変な色気がある人だな。
たぶん年上なんだけど、怖いから年齢を聞くのはやめておく。

「ここにあなたの名前をサインしてくれる?」
モモディさんが1枚の書類を差し出した。



「あなたにお仕事を頼む時も、あなたのお墓を作るときも、名前がないと困るもの。」
…い、今さらっと怖いこと言ったよこの人!
ちょっと震える手で名前を書き込んでいく。
家名はなかったので、遠い記憶にある赤い果実にちなんで『フランボワーズ』と名乗ることにした。
「ククル・フランボワーズ……ステキな名前ね。これからよろしくね。」
「はいっ!」
無事に登録も終えて、新米冒険者の出来上がり!
よしこれから頑張るぞー!
…って、何をしたらいいかよく分からないので、ひとまずモモディさんの勧めで戦闘職のギルドを訪ねることに。
冒険者たるもの、戦えるようになっておいて損はないはず。

ウルダハには「剣術士」「格闘士」「呪術士」の戦闘職ギルドがある。
どれにするか迷ったけど、あの夢の中の装備がかっこよかったので、剣術士ギルドの門を叩いてみることにした。

ウルダハにはコロシアムがあり、罪人や一旗揚げようとする武人たちが戦うショーが連日開催されているらしい。
剣術士ギルドはそのコロシアムに隣接していた。
コロシアムのスター選手を何人も輩出しているのだとか。



そこでギルドマスターのお姉さん、ミラさんに入門試験としていくつかの魔物を倒して来いと言われた。
街を出たすぐ近くに生息している弱い魔物らしい。
よし、ちゃっちゃと片付けてきますかー。


「さて、困ったな。」
つぶやきながらぐるりと辺りを見回す。
見慣れない品物を並べる店が軒を連ねている。
人通りも多い。
きっとここがマーケットなのだろう。
「さっそく迷った…。」
ウルダハの地図を縦にしたり、横にしたりしてみるが、路地が入り組んでいてよく分からない。
先ほどは治安が悪そうな裏通りに足を踏み入れてしまって、慌てて駆け戻ってきた。
いや、戻ってきたとはいっても、前にいたのとは違う場所。
似ているようで異なる店が延々と並んでいる。
「門どこー!?」
剣術士ギルドを出てからあちこち歩き回ったせいで、街の外へ通じる門の場所が分からず、通りを行ったり来たりしているのだった…。


「これで終わりっ!」
言いつつ蜂にトドメの一撃を入れる。
あれから親切な人に門まで連れて行ってもらい、なんとか課題も終えることができた。
「わー、おたからゲット♪」
蜂が落した蜂蜜を拾い上げる。
魔物を倒すと、時々アイテムをドロップする。
それらが珍しくて、とりあえず全部拾い集めていた。
なかでも蜂蜜は、甘いもの好きとしては一番うれしいアイテムだ。
「しかし、なんで蜂が『ツボに入った蜂蜜』を落とすのだろうか…。」
この世界はまだまだ謎に満ちているのだね……。
そんなことを考えつつ、レベルがガンガン上がるのが楽しくて、辺りの魔物を倒しまくっていた。


一度街に戻ると、モモディさんからある人物の紹介を受けた。
仕事を斡旋してくれるだろうというのだ。
もう一度街の外に出て、その人に会いに行く。
少し行ったところに線路のようなものを見つけた、近くに駅のような建物もある。
興味をそそられて近付いてみると、白いひげを生やしたララフェルのお爺さんが顔をしかめていた。
たぶんこの人が紹介されたパパシャンって人かな?
どうでもいいけど、ララにひげって似合わないなぁー。
でもひげが無いとお爺さんって気付かないだろうけど。
「モモディ殿の紹介で、私から仕事をもらいに来たですと?」
話しかけてみると、やっぱりこの人で合っていたらしい。
「ちょうど良かった、よければひとつ頼まれてくれんかの?」
そう言ってお爺さんは、遠くを見渡した。
「先ほど、某家の『リリラお嬢様』というお方がいらして、この辺りをウロウロフラフラしておられたのですが…。」
ふむふむ。



「実は、私がチョッッッッと目を離した隙に、行方が分からなくなってしまわれましてな!」
……結構長い時間目を離してなかったかい、お爺ちゃん?
「お主も、リリラお嬢様の捜索に。ご助力を願えんだろうか!」
「はい、了解しました!」
「ここから東南のササガン大王樹の方面は、まだ誰も向かわせておりませぬ。」
「んでは、そっち探してみます。」
とりあえず、探しに行ってみることにした。
道中の魔物を殲滅しながら。
「でもよく考えたら、名前と性別しか情報ない…よね。特徴とか聞くの忘れたよ……。」
まぁ、あやしい少女を見つけたら片っ端から声をかければいいか、うん。




「ササガン様、申し訳ありません…。わたくしの不徳で、大切なものを奪われてしまいました…。」
大木の根元で何やら祈りを捧げている小さな人影を見つけた。
たぶんこの人かなー?
「誰じゃ!?」
「あのー、お爺さんから頼まれて、リリラお嬢様を探してますっ。」
「探しましたよ、お嬢様。」
声のする方を振り返ると、白髪のイケメンが立っていた。
おそらくヒューラン族なのだろう、髪色と対照的な黒い服を着ている。
知り合い同士なのだろうか?
「放っておけ! リリラは1人になりたいのじゃ!」
「そうはいきません。このところ物騒ですからね。」
うんうん、周りに魔物いっぱいですし?



「それに、ここのエーテルは乱れています。嫌な感じがするのです。」
突如、不気味な影が空をよぎった。。
蝙蝠のような羽根を生やした、人型の魔物が浮かんでいた。
「やれやれ…。敵の多いお嬢様だよ、まったく。」
男はそう言うと、短剣を引き抜いた。
「リリラ様、下がっていてください。君、手を貸してくれ!」
なななんですとー!?
こんな強そうなのを相手にしろと!?
私まだ新米なんですけどー!?
「俺がフォローするから大丈夫。」
「いや、そんなこと言われても心の準備がっ!」
「来るぞ!」
「くるなぁー!?」
半ば巻き込まれる形で戦闘が始まった。




とりあえず握りしめた剣で魔物を殴りつける。
斬るというより、本当に殴っているようなダメージしか与えられていない。
こちらは相当ダメージを負っているというのにだ。
「ちょ、ポーションとか持ってないんですけどー;」
みるみる削られていくHPが、唐突に全快した。
「…あれ?」
「俺がケアルで回復するからあまり離れないように。君は攻撃に集中すればいい。」
うおおー、ありがたいです!とっても!
でも私が与ダメージ7とかなのに、お兄さんは150とか与えてるんですけど。
あまり役に立ってないっぽいんですけど!?




疲労困憊になりながらも、なんとか魔物を倒すことに成功した。
ふと、魔物が倒れた後に残ったクリスタルを見つけた。
何だろうこれ……おたから?
その時。
また頭の中にあの声が響いた。



『聞いて…感じて…考えて…』
途端にあの暗い空間へと再び放り込まれた。

『…光のクリスタルを手にし者よ
 星の声を聞く者よ
 我が名はハイデリン……

 星の秩序を保っていた理(ことわり)は乱れ
 世界は今 闇で満ちようとしています
 闇は全てを蝕み すべての生命を奪う存在…
 闇に屈せぬ光の意志を持つ者よ
 どうか星を滅びより救うためにあなたの力を…

 光のクリスタルは闇を払う力…
 世界を巡り 光のクリスタルを手に入れるのです
 あなたの戦いが 魔法が 行動が
 光のクリスタルを生み出すでしょう
 それが光の意志を持つあなたの力…
 
 光の意志を持つ者よ…
 どうかあなたの力を… 』



いくつもの浮かぶ岩の中央に、大きな…とても大きな輝くクリスタルが現れた。
これがハイデリンなのだろうか?

「う…ん…?」
ゆっくりと体を起こすと、先ほどの大木の下にいることに気が付いた。
「気が付いたかい? エーテルにでも酔ったんだろうか。戦闘の後、急に倒れたから驚いたよ。」
またエーテル酔い?…今のも、夢?
でも星の声が…光のクリスタルを集めろと言っていた。
この、戦闘後に落ちていたクリスタルを。
とりあえずこのクリスタルはアイテム袋に放り込んでおこう。
蜂蜜ツボや祖皮でごちゃごちゃしているけど。

パパシャンさんの所に戻ると、ちゃんとリリラお嬢様は先に帰ってきていた。



お付きの人に小言を言われているみたいだけど、平気な顔で体育座りしてゆらゆらしている。
こっそりツーショット写真も撮ってみた。



パパシャンさんにイケメンのお兄さんのことを話すと、「サンクレッド」という賢人だと教えてくれた。
賢人…そんなに偉い人だったのだろうか。
「…さて、疲れたし帰るかな。」
報告を無事に終えたので、ウルダハの門に向ってとたとたと歩き出した。


「お客様は、当宿をご利用になれません。」
宿屋の受付にそう言われて、しばし固まった。
疲れてるのに? なんか凄い戦いの後なのに?
「ある程度名声のあるお方しかご利用になれません。」
「がーん!?」
慌てて隣のカウンターにいるモモディおかみの所へ走り寄る。
「モモディさんっ! なんか宿に泊まれない!」
「あらあら、冒険者として活躍しないと泊まれないのよ、ごめんなさいね。」
「ががーん!?」
それは…野宿しろってことですかぁ…。
「…あの、店の中で寝ても?」
「いいわよ♪」
店の端の方に座り込んで、うとうとと寝に入る準備をする。
あー、早く宿に泊まれるようになりたいなぁ…。



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